2013年4月16日火曜日

33.マシューを囲む―ヨシミ

しゃべっているとやたらと顔が動く女だ。
特に、おでこ、というか眉毛。
上に下に右に左に・・
私の姉が、彼女と初見の時、
「ねえ、ここ押さえたくなる」と眉間を人差し指で押さえてしまった。
そんな無礼なことを突発的にしたくなるほど、
とてもよく動く顔を持っている。


大分弁と博多弁と関西弁がごっちゃになった、
とても愉快なしゃべりっぷり。
そして、ずっとしゃべり続ける習性からか、たまに声が男になる。

そんなことはどうでもいい。
どうやらヨシミはマシューに人間だと思われていないようなのだ。

我が家に女子がくれば、
マシューは必ず歓迎の舞の後、
クネクネとぶりっ子し、チンコ丸出しの甘えポーズを披露するのだが、
ヨシミにはしない。

決して甘えず、寄り添わず、
犬相手にするポージングでヨシミを挑発し続ける。

するとヨシミは貞子で応戦しだす。



ヨシミはマシューに負けたくないらしい。
人間の凄味を懸命に示し続ける。

挙句の果てには我が家では絶対に目のすることのない、
アクロバティックな人間の姿を見せつける。

そんなことが続いたからか、
ますますマシューはヨシミを人間ではない何かだと思い続けている。


ちょっとおかしなヨシミに、ヒサンが数年前に発した名言がある。
「ヨシミ、時々、うつむいていると一瞬だけ美人・・」

そう、ヨシミはしゃべらなければ、
たまに、美人。




2 件のコメント:

  1. 毎日素敵な笑いをありがとうございます。(๑≧౪≦)
    今日も笑わせてもらいました☆

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  2. ☆hiroさん☆
    いつもありがとうございます。
    シュガーちゃんの成長、楽しく拝見しています。

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