2013年4月5日金曜日

22.マシューは突然やってきた(3)

マシューは突然やってきた。

参考リンク:マシューは突然やってきた(1)
      マシューは突然やってきた(2)

それは、マシューとヨシオが運命的な出会い(本人談)を果たしたことによる。

9月1日(土)、
前日からの泊まり勤務明け、かつ残暑厳しい夕下がりに、
ヨシオは都内某ペットショップへ足を運んでしまった。
そこには何度も値札を書き換えられた、所謂売れ残り状態のマシューがいた。
歌舞伎役者の隈取のように涙やけが焼きつき、
目は小さく、毛ぶきは悪く地肌が透けて見えるほど。
だがしかし、ハイパー元気に暴れまくっていた。

ヨシオが何の相談もなく急にマシューを連れて帰ってきてしまったのは、
予てから犬を飼いたいと連呼していた私にも、
その責任の一端はあるだろうか。
私は夜になると犬を飼いたくなる病を長らく患っていた。

道すがら、チャライ兄ちゃんや姉ちゃんが犬を2匹も3匹も散歩させてたとしよう。
(非常に言葉も行儀も悪いが、疲れた時に発する八つ当たりみたいなもの、
 どうか見逃して欲しい。)

家でも、


奇しくも9月初旬に私の誕生日を控えていた。
僅か1週間ほど前、ヨシオは度重なる失態を犯していた。


おそらく私の誕生日に向けて名誉挽回を図ろうとしていたのだろう、と
優しい私は思った。
性善説を唱える私はそう思ってあげていたのだが・・・。
ふたを開けてみると、そんなことはなかった。

犬を飼ったこともなければ、興味もなかったヨシオだが、
マシューのハイパーな歓迎っぷりに“運命”を感じた、と、
ハイテンション気味に目を輝かせて言ったのだ。
「マルモっさんが気に入らなくても、
 おれが一生育ててみせる!」(ヨシオよ、思い出せ…)

まぁ、とにかく、仕事で疲れていたのだろう。
引きちぎれんばかりに尻尾をふり、喜び余って呼吸がおかしくなり、
なおもしがみついてくるマシューに、
己の存在理由を見出したのか、ヨシオは感激し、
即断即決で連れて帰ってきてしまったのだった。


度重なる失態と、マシューを連れて帰ってきてしまったことは、
どうやら同じ一連の流れだった。
どこまでもスットコドッコイな奴である。

まぁ、うちに来てしまったのだから仕方あるまい。
何かしら縁があってやってきたのだろう。
マシューを購入した書類に、
「今日からあなたの家族です」といったことが書かれていて、
涙ぐむヨシオに、私はもう、ポカーン。なにも言えなかった。
(こう立て続けにいろいろやらかされるとね・・・・)

余談であるが、後日、
ヨシオはマシューは誰でもハイパー歓迎をすると知って落ち込むのだった。


そして、最近、聞いたことのあるセリフをよく耳にする。
・・・・ヒサンまで!





2 件のコメント:

  1. こんばんは~ぽちたまです

    ずっと(マシューという名前)気になっていたんですが・・・
    「まさか違うだろう」と忙しい毎日を送っていた私は、ほとんど他の方のブログものぞくことなく過ごしていました
    今日、ウィンくんのハハさんに伺って、マシューくんのブログ拝見しました
    ごっつ面白いですぅ
    あの美しいマルモさん・・・・こんな美人さんがこんなに面白い記事書いてるなんて皆さん、驚きますよ
    イラストも最高、内容も最高でした
    名前、マシュー、マロくんだと思っていました
    本当は外人みたいなカッコイイ名前だったんですね
    GOOD!ですぅ

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    1. ☆ぽちたまさんっ☆
      あーーーーらららら…、なんとまあ、
      ありがとうございますー。
      親もジョディもシェリーも、
      マシューも、ああ、みんなご存知な方にご覧頂くなんて、
      なんだかとても恥ずかしいです、、、うぅ。
      名前はちょっとずつ変わりました(笑)。
      はじめはマシュマロでしたー。
      また千葉に帰省の際に、ぽちたまさんにトリミングをお願いできたら嬉しいです!
      引き続きよろしくお願い致します!

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