2013年5月18日土曜日

65.肉と芋とママが好き

昨夜の夕食、
「はぁ~、お腹いっぱいじゃ!」と私がソファにゴロンとなっていると、
パパの「コルゥラ~ッ!」という声が聞こえてきた。
少しの間聞こえないフリをしていたのだが、
やがて「おい、マルモ、お前が止めろ」とご氏名に預かってしまった。
仕方なく起き上がって食卓へ目をやると、
テーブルの下でコソコソ、ママがローストビーフを小さくちぎっている。
まぁ、予想通りだ。


ママはすっとぼけた顔をして「あげてないわよ」と言う。
するとすかさずパパの怒り声が・・「ほらっ!こら!」
「ちがうの、ちょっとだけ」
「何がちがうんだ、見たぞ!」
「うるさいわねー、余っちゃったのよ」
ゴニョゴニョと仲良くやっている。
私が「それオニオンスライスに乗っかってんだからダメよ」と遠くから投げかけると、
「そこらへんは大丈夫よ~、もちろんよ~」となぜかドヤ顔。
そして呆れたパパがよくわからない発言を、捨て台詞か・・・。

「どうせマシューはお前のことを料理を作るシェフとしか思ってないんだからな」と。


あは、ははは・・・
失笑して幕引きとなった。
とても仲の良い両親だ、いいじゃないか!


それにしてもママはマシューにとても甘い。
本当にバカねぇ、とか、犬にも不細工ってあるのね、とかいいながら、
ゲロゲロに甘い。
マシューがデコポンが異常に好きだと聞けば、
大きくて1つ1つクッション敷きされた、高そうなデコポンが箱で送られてくる。
実家に帰省すれば、マシューに焼き芋が用意されているし、
ちょっといい肉だってたくさんもらえる。
だからかはわからないが、ママはマシューの信頼をガッチリ掴んでいる。
気のせいかマシューも調子に乗ってる。

しかし我が家には7月に初孫が誕生する予定だ。
マシューの甘やかされの座は、そのベイビーに奪われるんだから覚悟しとけよ、と。

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