2013年3月22日金曜日

08.まちがったトレーニング(1)


マシューの月齢が4ケ月半の頃、
めでたくペット飼育可の部屋に引っ越しを完了し、
マシューにはケージを大好きになろうキャンペーンをしいていた。

ケージに入ると、おいしいおやつがいっぱいあるよ、
みたいなことをやっていたのだが、
残念ながらマシューは食べることに興味がなかった。
ゴハンやおやつがごほうびとして使えないのはとても痛い。

だからなのかわからないが、
ヨシオは”しつけ”と称して、
毎晩わけのわからない創作劇を繰り広げていた。

しばらくの間、彼の中で流行していたキャンペーン法を紹介しよう。
身長180cm、メタボ90kg近くの大男であるが、
その巨体を、小型犬用のケージにぐいぐいねじ込んでいく。
時にはビール片手にケージの中に詰まっていた。


どれくらいそれをやっていたのかは定かではないが、
私がそれを見つけたとき、
決して羨ましそうではない表情のマシューがそこにはいた。

ヨシオにとってマシューとのふれ合いこそが唯一の生活の潤い。
深夜の帰宅であろうとも、毎晩全力で向かい合っていた。




2 件のコメント:

  1. ウィン君のハハ2013年3月22日 19:55

    確か我家にウィン君が来た時、ヨシオさんと同じ事していたハハがここにも・・・(汗)
    ヨシオさんの気持ちとっても分かります。
    頑張れヨシオさ~ん(^▽^)/ 

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  2. ☆ウィン君のハハ様☆
    コメントありがとうございます。
    これは誰もが通る道なんでしょうか(笑)。
    今日の更新分も、ケージトレーニングについてです。
    ヨシオ本人は本気だったのかもしれませんが、
    一歩引いたところから見ると、なんとも残念な姿でした。
    そんなヨシオが先ほど3週間ぶりに帰京しまして、
    マシューを抱いて涙くんでおりました…これまたなんとも。

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